2012年02月13日

St. Valentine's day

銀座ピアースビルのサイネージ バレンタインモード!

バレンタイン・ヨコ.jpg


アメリカ在住の姪が「こっちではバレンタインは男の子からプレゼントを貰う日」と嬉しそうに話していました。
「女の子は何もしないの?」と聞き返すと 
「どっちからでもいいの。でも男の子の方からが多い」と。
「恋人たちが贈り合う日じゃないの?」 
「うん。本来は。でも、仲の良い女友達や、付き合いたい子に贈ったりするの」とのこと。
アメリカでもバレンタインは特別な日ではあるものの、ずいぶん事情が異なるようです。

バレンタイン・デーの由来は定説として、古代ローマ時代の聖バレンティヌスとされています。
当時は徴兵のため若者に結婚を禁じていましたが、バレンティヌスは密かに結婚をさせていたため、皇帝の逆鱗に触れて2月14日に処刑されたということです。
もともと、2月14日は独身の男女がくじ引きをして、付き合う相手を決めるというお祭りの日でしたが、200年後、キリスト教に改宗後のローマでは、風紀の乱れを懸念してこのお祭りを廃止して、同日殉教したバレンティヌスを祀る日として制定した、と言われています。
従って、キリスト教世界ではバレンティヌスの命日である2月14日は、恋人たちがカードや贈り物をし合う「愛の日」となり、現在もその習慣が根付いています。

名称未設定-1.jpgさて、日本では、女性が男性にチョコレートを贈る日となっており、もはや贈る対象は
「好意を寄せる相手」に限られません。
バレンタインの習慣は日本では独特の進化を遂げて
きました。 まさしくガラパゴス系ですね…

贈り物にチョコレートが登場したのは19世紀のイギリスだとされています。
大手チョコレートメーカーがバレンタインの贈り物用にハートのパッケージを作成したところ大ヒットとなったそうです。
それでも、まだ、チョコレートはたくさんある贈り物の一つに過ぎませんでしたが…。
日本でのチョコレートの定番化は、このエピソードに起因するようです。
昭和の初め頃から、欧米の習慣を聞いたメーカーがチョコレートの販売戦略としてバレンタイン・デーを持ち込み、百貨店のイベントで徐々に普及して行き、1970年代以降、完全に定着したそうです。
なぜ女性から男性へ送られるようになったのか… 百貨店の購買層が圧倒的に女性だったので、当初からターゲットは女性であり、自己需要よりギフトの方が販売力があると考えたのでしょうか?  いつ頃からキャッチフレーズとして、「男性に贈る日」となったかは不明ですが、もし、当初から「チョコレートを贈り合いましょう」としていたら、事情は変わっていたかもしれませんね。

名称未設定-2.jpg愛のために殉教したバレンティヌスのお話とは、いささか異なる日本のバレンタイン・デーですが、筆者はこの期間の甘いチョコレートの香りと、美しいディスプレイが大好きです。 世界中の美味しそうなチョコレートを眺めるだけで楽しい。モノが売れていく活気も大好きですし…  でも、自分が食べた〜い、貰いたい、って考えるのは筆者だけではないのでは?(笑)

         さて… 男性の皆さんは どうなのでしょう(笑)



posted by 銀座ピアースビル at 14:45| 季節のお話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする