2011年12月27日

X'mas から お正月へ

12月26日… 華やかだったクリスマス飾りが一斉に撤去され、銀座の街はお正月モードに変わりました。

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もともとのキリスト教の国々では「The Twelve Days of Christmas」と呼ばれる、
キリストの生誕の12月25日から12日目までをクリスマス期間としています。
DSCN7319a.jpg従って、12日目にあたる1月6日以降にクリスマスツリーや飾りを片付ける慣わしがあります。
そういえば、ニュース映像で海外の新年カウントダウンには、背後にクリスマスイルミネーションが映っていることがありますね。
アジアの近隣諸国は旧暦で生活しているので、お正月は2月。 中国でも韓国でも、ツリーを片付けるのは12月26日ではなく、新年を挟んで旧正月近くまで飾られていたりします。

日本では、明治政府が西洋に習って陽暦を採用したため、1月がお正月になりました。
12日間のクリスマス期間を祝わず、一夜にしてクリスマスからお正月にチェンジするのは、もしかしたら日本だけかもしれませんね。

前職が小売業だった筆者にとって、12月25日の夜は一年で一番忙しい夜でした。
大量の飾りを片付け、商品を入れ替え、ディスプレイも変更… 大きな売場設置やショーウィンドウ担当の場合は、徹夜作業になった事もしばしば。
クリスマスの夜、街に消えていくカップルを横目で見ながら、黙々と作業をしていたものです。  と、これは余談でした(笑)

DSCN7292a - コピー.jpg「洋」 のクリスマスから 「和」 のお正月への模様替え… 
筆者は、このメリハリが大好きです。
日本人の多様性に満悦すると伴に、一年の締めくくりと
新年を迎えるため心機一転となる、大事な儀式のような気がします。
銀座ピアースビルでも、エントランスや各テナントが一斉に模様替えをしました。
早々に門松が届き、デジタルサイネージもお正月バージョンに変わっています。
今年もあと数日… 短い期間ではありますが、訪問されるお客さまやスタッフの方々に楽しんでいただけましたら幸いです。

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2011年12月19日

X'mas デコレーション3

銀座 高級クラブの X'mas 飾り

本格的な寒さを迎え、晴天続きで空気が乾燥する昨今…
帰路に遠回りして銀座の街を廻り歩く楽しみも、もう後少しになりました。
街を飾る X'mas イルミネーションは名残惜しそうに、一段と輝きを増しているように思います。 そう、この時期が最も美しいのですよね。
DSCN7171a.jpg街路樹や、ビルのエントランスは眺める事ができますが、個々のお店はどのような X'mas の飾りがされているか、とても興味深いところです。

今回は、銀座ピアースビルの高級クラブの飾り付けを 少しだけご紹介します。

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エレベーターを降りると、そこはテナントさんの玄関のあるホール。 
重厚な扉、壁、店名サイン…  そして、X'mas 飾り。
ツリーや電飾、生花 などが美しく飾られて、お客さまをお迎えしています。

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入口がこのように素敵なら、店内はさぞかし!! と期待が膨らみますが… 
それは、お客さまだけの世界… でございます。

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銀座ピアースビルのテナント紹介
銀座ピアースビル ホームページ  http://www.gpb.co.jp/top.html

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2011年12月11日

サンタクロースとオーロラのお話

サンタクロースの起源が、貧しい人々に施しを行った聖ニコラスである事は良く知られています。 赤と白の衣装は、コカ・コーラのイメージカラーをまとったサンタクロースのイラストを広告に使ってから定着した、という話も有名ですね。
今回は (少し前で恐縮ですが) 2005年のフィンランド旅行の折 「本物のサンタクロース」 に貰ったプレゼント(?)のお話を書いてみました。

fin (83).JPGフィンランドのラップランド州の州都ロバニエミから
8キロ北に行くと北極圏の境界ラインがあります。
サンタクロースの住む 「サンタクロース村 Santa Claus' Village」 は、その真上にあります。
テーマパークであり観光スポットですが、アトラクションはなく、オフィスと郵便局、数件のグッズショップと近くにトナカイ牧場があるだけの簡素な施設です。
fin (112).jpgそれでも、世界中から観光客がやって来るのは、
「本物のサンタクロース」 に会うためです。
施設の真ん中にオフィスがあって、サンタクロースはそこで、世界中から届く手紙に返事を書くお仕事をしています。そして謁見の時間になるとサンタクロースの部屋に現れ、順番に訪問者とお話ししたり写真を撮ったりします (もちろん有料…)
実は、サンタクロースはラップランド州の公務員です。公認サンタは常時10人くらいだと聞きました。 ローテーションを組み世界中にでかけPRや奉仕活動を行うそうです。
数ヶ国語を話し、ホスピタリティが必須のエリート公務員のようです。

fin (103).jpg係りの人に案内され、謁見部屋に入ると、そこにはイメージ通りの大きな身体のサンタクロースが微笑んでいて
「コンニチハ。オナマエハ?」 と日本語で語りかけ一緒に写真撮影。 その後、少しだけお話ができます。
筆者が 「オーロラを見に来たのに、まだ一度も見られない。今日は見れるでしょうか?」 と尋ねると、満面の笑みで、ゆっくりと丁寧に英語で答えてくれました。
「オーロラは天からの贈り物だから、いつもあるのですよ。でも、雲が隠してしまう。今日はいい天気だからきっと見られますよ。私を信じて」 大きな手で、筆者の手の甲をポンポンと叩いてウィンクを! 何とも、お口の上手なチャーミングなサンタクロースでした。

筆者は、ラップランドの最北端から南下して来たので、もう殆どオーロラを見るチャンスは残されていませんでした。 ロバニエミは緯度的に観測ギリギリの地点であり、街の灯りがオーロラ観測には向いていないとの事… 翌日にはヘルシンキに移動です。
でも、サンタクロースの言葉を信じて(?)、最期の夜に期待し、一晩中粘ってみようと決めました! 午後3時には真っ暗になってしまうので、夜はとても長いのですけど…。

fin (171).JPGホテルから徒歩10分ほどの所に見通しの良い大きな川があります。夕食後、ツアーの仲間たちが自然と集まって来て、祈るようにずっと空を見上げていました。
皮膚の感覚が無くなるような寒さで、段々と人が減り始め、筆者も諦めてホテルに戻ろうと歩き出した時、後方から歓喜の声。  「ねぇ、少し緑っぽくない?」
急いで河川敷に戻ったら! 目の前に緑色の光がうねうねと現れたのです! 
それから約15分くらいでしょうか? 変幻自在のオーロラショー。
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よく 「なびくカーテンのよう」 と言いますが、確かに一時として同じ形をしていません。
ゆっくりと、浮かび上がるように、濃淡をつけながら消えては現れ…
手が届きそうなくらい低いところまで降りてくるようにも感じました。
もっとずっと北の森林地帯での滞在3日間に見られなかったオーロラが、たった一晩の北極圏最南のロバニエミの街で見られるなんて、何てラッキーなんでしょうぴかぴか(新しい)
これは、やっぱりサンタクロースからの贈り物だったのでしょうか…? 
感動のエピソードとして、そう信じることにいたしましょう。

2011年12月10日 昨夜は皆既月食でした。
ベランダで寒い中 月を眺めていたら、当時の感動が蘇ったので書いてみました。



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2011年12月10日

アドベント・シュトーレン

今回は、銀座ピアースビル1階 洋菓子店ピエスモンテの季節限定ケーキ
「シュトーレン」の紹介です。

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「シュトーレンは、クリスマスイヴの四週間前の日曜日から食べ始めます。
イヴの夜に最後の一切れを食べ、クリスマスを迎えるという、14世紀ごろドイツの古都
ドレスデンで生まれた伝統菓子です」

ピエスモンテのシュトーレンには、上記のようなお菓子の由来が同封されています。
説明にある「クリスマスイヴの四週間前の日曜日からクリスマスイヴまで」
この期間をアドベント(待降節)と呼びます。
pw-f1625.jpg「アドベント」には「到来」「出現」などの意味があり、
イエス・キリストの誕生を待ち望む期間の事です。
アドベントカレンダーなる物を、書店の絵本売場や
おもちゃ屋さんで見かけた事はありませんか?
クリスマスまで、一日毎に窓を開けていく12月限定のカレンダーで、クリスマスまであと何日…と指折り数えて楽しみます。アドベント期間、少しづつ食べるシュトーレンは、クリスマスまでのカウントダウンのお菓子なのです。

src_stollenfest_de.jpgシュトーレン発祥の地、ドイツのドレスデンでは毎年盛大に「シュトーレン祭り」が開催されます。
巨大なシュトーレンのパレードがあり、クリスマスマーケットも開催され世界中から観光客が訪れます。
凍えるくらい寒いそうですが…行ってみたいなぁ〜

さて、ピエスモンテのシュトーレン。
筆者は昨年の新発売よりの大ファン。ぎっしり詰まった最高級のドライフルーツが大人の味で、美味なんです 揺れるハート 特に大きなドライイチジクは絶品です。
回りのお砂糖のコーティングがすご〜く甘いのですが、これは産着でまとった幼子イエスを模した伝統的な形なのでお約束。外せません!
サクサクっとした触感が、しっとりフルーツとコラボして最高。
コーヒー好きの筆者ですが、このお菓子は濃いめにいれた紅茶が最も合うと思います。

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昨年はスライスが上手にできなくてボロボロにしてしまったので、今年はパン切り包丁でトライしたら… はい、とてもキレイに切る事ができました。
アドベント用なので、もちろん日持ちするし、段々と味の変化も楽しめるのですよ。
ピエスモンテのシュトーレン、ぜひご賞味ください。 お勧めです!

IMG_0209.JPGラッピングもお洒落で、プレゼントに最適です。

<お問い合わせ>
ピエスモンテ  電話 03-3574-0960

*シュトーレン祭りの写真はドレスデン市の公式ホームページから掲載しました
http://www.stollenfest.com/
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2011年12月03日

ピエスモンテX'masケーキ予約受付中

銀座ピアースビル1階 洋菓子店ピエスモンテでは
2011年X'masケーキの予約受付が始まりました。

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ケーキの詳細は下記をご覧ください

ピエスモンテ HP http://www.piecemontee.co.jp/


      25日は日曜日のため定休となります。
      23日祝日は通常営業いたします(20時頃まで)

ぴかぴか(新しい)ご予約はお早目にぴかぴか(新しい)

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2011年11月25日

X'masデコレーション2

トップスターの意味

IMG_5501a.jpg「トップスター」と言っても、この場合、
一番人気の芸能人…という事ではありません。
X'masツリーの一番上に付いている大きな星の事をいいます。
このトップスターの由来を、遠〜い昔、小学生だった頃に、通っていた日曜学校の牧師さんから聞いた事があります。
「イエス様が生まれた時、大きな星が輝き、人々に神様の子が誕生したのを知らせてくれました。
だからイエス様の誕生日を祝うクリスマスにはツリーの一番上に星を飾るのですよ」
IMG_0314.jpgこれは「ベツレヘムの星」という逸話で、新約聖書に書かれています。
後世の天文学者が「ベツレヘムの星」の正体について、「ハレー彗星だ、超新星だ」とアレコレと解釈していますが、キリスト教徒にとっては宗教的な「聖なる星」であります。
ツリーの飾りにも、それなりの意味があって、ちょっと知っておくと嬉しいマメ知識でした。



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2011年11月24日

X'masデコレーション

DSC_0167ab.jpg並木通りの街路樹も通例のデコレーションがなされ、街はいよいよ年末モードに突入しました。
心配された冬場の節電でしたが、どこの施設でも、夜の街の賑やかさまで消さないように省エネに配慮しながら継続されているようです。
やはりこの時期は煌びやかなイルミネーションがあってこそ!
銀座ピアースビルでも、エントランスをツリーやガーランドで飾り、ホームページとサイネージもX'masモードに衣替えをしました。

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改装をして明るくなったためか、昨年と同じ飾りが、より美しく見えます。LEDに替えた電飾が大理石の床や壁の鏡に映って、倍も輝いて見えます。
「去年より素敵!」とテナントさんからお褒めをいただくと、とても嬉しいものです。

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エレベーター前のデジタルサイネージは、タッチパネル化されたため、デザインと機能が格段にアップしています。
今回のX'masバージョンでは、雪が降り、サンタさんが飛んできます。
流れている動画は、都会の大人のX'masをイメージして「上品で優雅」をテーマに作成しました。

IMG_0164.JPG昨年でしたが、ツリーの飾りが日に日に減っていく事態が起こりました。ほろ酔い気分で飾りを身にまとってしまわれたのかしら?
オスカー・ワイルドの小説「幸福の王子」の像のごとく、お客さまが幸せな気分になって頂けるのなら、ツリーも本望かもしれませんが、せめてX'masが終わるまで、その身を飾らせておいてくださいますように…

銀座ピアースビル一同の願いです。


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2011年11月23日

タッチパネルに変わりました!

銀座ピアースビル1階 エレベーター前のデジタルサイネージ(電子看板)が
タッチパネルに変わりました!


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本年6月の設置より、画面をタッチされる方々がとても多く「自分の店まで待つのは大変」「いつでも見られるようにして欲しい」とリクエストをたくさん頂いておりました。
お待たせいたしましたが、11月22日に無事にタッチパネルを設置完了しました。
これにより、お店をタッチすると瞬時にそのお店が表示されるようになりました。
また、銀座ピアースビルからのお知らせも掲載いたしました。

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銀座ピアースビルのテナントは、固定客中心の高級クラブばかりなので、お客さまがお店を選ぶためにタッチする事はあまりないかもしれません。
でも、エレベーターを待つ間のちょっとした息抜きや、お客さまとのコミュニケーションのために活用してくださったら幸いです。
また、今回のタッチパネル化に伴い、デザインを一部変更いたしました。 
デジタルサイネージの特性を生かし、季節の演出やタイムリーな情報発信などを盛り込んで行く予定です。

    ■デジタルサイネージ稼働時間 
    16時45分〜25時30分。一部時間帯別にプログラムされています。
    ■コンテンツ制作
    銀座ピアースビルGPP事業部  http://www.gpb.co.jp/gpp.html




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2011年11月12日

AED講習会

11月10日 銀座ピアースビルではエントランスにてAEDの講習会を行いました。
12店舗のスタッフが参加され、AEDの使用方法をはじめ、応急処置の心臓マッサージの実地訓練も行われました。

DSCN6835.JPGもし、目の前に心臓発作で倒れた人がいたら、まず最初に何をすれば良いか…

1.意識・呼吸の確認
2.救急車を呼ぶ
3.AEDを使う

これらの知識を持っていなかったら、何をしたら良いか慌てるだけかもしれません。
AEDの存在と効果を知っていても、使い方が解らないと、とても倒れている人を助ける事はできません。
でも、器械の蓋を開ければ自動で電源が入り、音声ガイドが流れ、ガイドに従って処置する事ができると教わり、AEDがより身近に感じられるようになりました。

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とはいえ、医療従事者ではない一般の我々がAEDを使うのは、大変勇気のいる事です。 「間違った使い方をして、悪い結果になったら?」 
そのような心配を誰しも抱くものですが、AEDは診断も自動で行い、電気ショックの必要性の有無まで音声で知らせてくれる、という事が解りました。
これらの特性を知って初めて「誰でも使える救命装置」となり得るのです。
また、救急車が到着するまで続けなくてはならない心臓マッサージですが、人型を使った訓練によって、ペースとタイミングと、汗が噴き出すほどの力が必要だと知りました。
これらは、実際に体験してみないと知る事はできません。 それゆえ、講習会は、とても重要だと思いました。

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来店されるお客さま、従業員の皆さま、さらに身近な大切な人たちの、もしもの時に、迷わず、臆せず行動できるよう、一人一人が正しい知識を持ちたいと思います。
銀座ピアースビル管理部では、今後も定期的にAED講習会を開き、知識を広く共有していきたいと考えています。

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2011年11月01日

「見番通り」お披露目の会


「見番通り」よろしくお見知りおき願います

銀座ピアースビル1階 信濃屋さんの前の通りは、今まで特別な名前はなく、一般的に西五番街、または並木通りと金春通りの間、などと呼ばれていました。
この度、めでたく「見番(けんばん)通り」と命名され、10月30日、新橋会館ビルにてお披露目の会が華やかに開催されました。
式典には、中央区副区長、築地警察署長、全銀座会代表幹事も列席され、新橋芸者さんによる「東をどり」も披露されました。

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今回は、「見番通り」の名前の由来と新橋芸者さんについて、お披露目会で老舗料亭「金田中」のご主人からお聞きした話をもとに調べてみた「歴史」をご紹介します。

「見番」とは辞書によると
『その土地の料理屋・芸者屋・待合の業者が集まってつくる三業組合の事務所の俗称。
また、近世、遊里で、芸者を登録させ、客席に出る芸者の取り次ぎや玉代の計算などの事務を扱った所』 とあります。
乱暴に言ってしまえば、芸者さんが所属するプロダクションでしょうか。
そこで「新橋芸者」の起源ですが、 
江戸時代、能役者である今春太夫の屋敷が山王町(現・銀座8丁目)にあり、その「今春屋敷」に住んでいた多くの下働きの女性達が、長唄や小唄、舞などの芸に秀で、人をもてなす才もあったため、大名屋敷に呼ばれるようになった事が始まり、とされています。
【注:当時の「新橋」は、現在のJR新橋駅周辺(港区新橋)ではなく、
東銀座から銀座8丁目付近の事を言います】

その後、幕末の頃には、「新橋」は江戸で有数の花街になっていました。
当時は「柳橋」が最も有名でしたが、勤王の志士たちには敷居が高かったのか、彼らが好んだのが「新橋」で、その後、明治政府で要人となった彼らのご贔屓の「新橋」は、明治から大正にかけて大いに発展したとの事です。
大正14年には、新橋芸者の技芸向上のお披露目のため、新橋演舞場が建てられました。(だから新橋駅から離れているのですね!)
当時の銀座8丁目界隈には、たくさんの見番があり、芸者さんを乗せた人力車で埋め尽くされ、新橋花柳界の中心地だったそうです。
新橋見番は、お披露目会を行った新橋会館ビルに、その名残を見る事ができます。
「見番通り」とは、伝統を今に伝えるべく、この地区にかつてたくさんの「見番」があった歴史を知ってもらいたい、と命名されたとの事です。

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今ではクローズドな新橋花柳界。 一流料亭でなくては出会えない芸者さんですが…
昔から「芸の新橋」と呼ばれていたように、実に150年の歴史がある「東をどり」が毎年5月に新橋演舞場にて開催され、卓越した芸が一般に披露されます。
今回の命名お披露目会で拝見できた事は、とても感慨深いものがありました。

DSCF3200.JPG新しい「通り名」の誕生に廻り会えるなど、滅多にある事ではなく、また式典に参加させて頂いた事を光栄に思います。 通り名の命名は簡単には行えないそうで、銀座8丁目町会・銀座西8町会の長い間の悲願であった事でしょう。
華やかな時代を偲び… 今後も絶える事なく発展していこうという願いが込められているように思います。
「見番通り」の認知が高まり、銀座を訪れる人々に定着する事を願ってやみません。

この記事が、微力ながら お役にたてますように

posted by 銀座ピアースビル at 16:34| 銀座のお話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする